最近ブログを始めたばかりです。記事を検索上位に表示させたいのでSEOについて勉強しています。Googleの品質評価ガイドラインに書いてあるE-E-A-Tについて、具体的にどう対策すれば良いのかがわからないので、教えて欲しいです。
こんなお悩みにお答えします。
本記事で解説する「SEOで重要なE-E-A-Tと対策方法」を読めば、E-E-A-Tの基本と対策方法が明確になり、ブログのアクセスや収益アップに繋げられるようになりますよ。
僕自身、現役のブロガー兼プログラマーです。複数メディアを運営しており、またSEO検定の資格を全級保有しています。それらの知見をもとに、E-E-A-Tについてわかりやすく解説しますね。
ではみていきましょう。
SEOで重要なE-E-A-Tとは
結論として、E-E-A-Tとは以下の通り。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
詳しくみていきましょう。
Experience(経験)
E-E-A-Tの最初のEが、「Experience(経験)」です。経験とは、記事のテーマについての経験があるかどうかです。
たとえば、プログラミングに関する記事を書くとします。プログラミングの経験があるプログラマーが書く記事と、プログラミング未経験の人が書く記事とでは、どちらが信頼できそうですか?もちろん前者のプログラミングの経験があるプログラマーが書く記事の方が、実体験をもとに解説されているので、信頼できますよね。
このように、GoogleはWebサイトに対してExperience(経験)を重視しています。
Expertise(専門性)
E-E-A-Tの2番目のEが、「Expertise(専門性)」です。専門性とは、記事のテーマについての知識やスキルがどのくらいあるのか?ということです。
たとえば、SEOに関する情報を発信している、AさんとBさんがいるとします。AさんはSEOについての実績や資格はなく、主観的な意見しか述べていないとしましょう。もう一方のBさんは、SEOについての実績や資格を保有しており、経験をもとに意見を述べているとします。
あなたがSEOについて勉強したく、サイトを見るなら、AさんとBさんどちらのサイトが信頼できますか?おそらく大半の人はBさんというでしょう。なぜならBさんは、SEOについての実績や資格を保有しているので情報の信ぴょう性が高いからです。
Authoritativeness(権威性)
E-E-A-TのAとは、Authoritativeness(権威性)です。権威性とは、簡単にいうと、Webサイトやサイト運営者の知名度がどのくらいあるのか?ということです。
たとえば、全くの無名のボウリング愛好家と、誰もが知るプロボウラーがいるとします。無名のボウリング愛好家が書く「ボウリングのコツ」と、誰もが知っているプロボウラーが書く「ボウリングのコツ」とでは、後者の方が信頼できますよね。
また、知名度がどのくらいあるのかについては、SNSやインターネット上でどれだけ言及されているか?がポイントになってきます。
Trustworthiness(信頼性)
E-E-A-TのTとは、Trustworthiness(信頼性)です。信頼性とは、Webサイトやサイト運営者は信頼できるか?ということです。
たとえば、企業からお金をもらって美顔器を宣伝するインフルエンサーのAさんと、企業案件ではなく実際にその美顔器を愛用していて、かつ他にも様々な美顔器を試したことのある一般人のBさんがいるとしましょう。
Aさんが言う「この美顔器めっちゃおすすめですよ!」と、Bさんが言う「色々試した中で、この美顔器が一番おすすめですよ!」という意見は、どちらが信頼できますか?
おそらくBさんの方が、信頼できますよね。なぜならBさんは企業案件としてではなく、実際に自分が愛用しているのと、色々試した中で比較した結果をレビューしているから。
E-E-A-Tにおいて、最も重要なのが信頼性です。信頼性が一番重要な理由については、記事の後半で解説していきますね。
なぜSEOでE-E-A-Tが重要なのか
SEOでE-E-A-Tが重要な理由は、以下の通り。
- Webサイトの品質が高まる
- 読者が安心して検索を利用できる
Webサイトの品質が高まる
1つ目は、Webサイトの品質が高まるからです。検索上位に上げるための品質評価の基準で「E-E-A-T」があることによって、品質が高い記事が上位表示されやすくなります。
もしE-E-A-Tがなかった場合、情報源が明確で知識や経験のある人が書く記事が上位表示されず、反対に情報源が不明な記事や、知識や経験のない人が書く記事が上位表示されてしまうパターンがでてきます。
そうなると読み手にとって質の低い記事を読ませることになり、質の低い記事は情報の信憑性がないため、結果として検索を利用するユーザーが減少します。
そのため、E-E-A-TはWebサイトの品質を高めるために、重要な評価基準なのです。
読者が安心して検索を利用できる
2つ目は、読者が安心して検索を利用できるからです。先述した内容と少し被るのですが、読者が安心して利用できるかどうかは、非常に重要なことです。
たとえば、医療の知識や経験が全くない一般人のAさんと、医療の知識や経験が豊富で医師の資格を保有している医者のBさんがいるとしましょう。Aさんが書く「病気の治療法」と、Bさんが書く「病気の治療法」とでは、どちらが信頼できますか?
言うまでもなく医者であるBさんが書く治療法の記事ですよね。E-E-A-Tという評価基準を設けることで、信頼性の高いBさんの記事が上位表示されやすくなります。
読者が安心して検索を利用するために、E-E-A-TはSEOにおいて必須の品質評価項目なのです。
E-E-A-Tの対策方法
E-E-A-Tの対策方法について解説します。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
Experience(経験)の対策
Experience(経験)の対策方法は、サイトのテーマに関する経験を積み上げることです。
たとえば、macbookについての特化ブログを運営するとしましょう。macbookについての特化ブログを運営するなら、実際にmacbookを購入して使ってみることが対策です。
他にも、ヒゲ脱毛についての記事を書くとしましょう。この場合も同様で、実際にあなたがヒゲ脱毛を体験してみるのが対策です。
実体験を積み重ねることで、使ってみないとわからなかった情報が多々手に入ります。たとえば、ヒゲ脱毛の痛みはどのくらいなのかとか、何回目くらいでヒゲが薄くなってきたのかとか。このあたりは、体験してみないとわからないですよね。
もちろんヒゲ脱毛のような美容関連の効果には個人差があるので、「全然痛くないですよ!」などと断言することはできませんが、少なくとも「私はあまり痛くなかった」とか、個人的な感想を述べることはできます。経験したことのない人が書く記事より、実体験がある人が書く記事の方が信頼できますよね。
経験した内容をもとに記事を書くのはもちろんのこと、実際に経験しているシーンの画像を貼ったりすると、より効果的です。
Expertise(専門性)の対策
Expertise(専門性)の対策方法は、サイトのテーマに関する知識やスキルをみにつけることです。
たとえば、プログラミングに関するWebサイトを運営するとしましょう。この場合の専門性の高め方は下記の通り。
- プログラミングスクールを受講する
- プログラミングで何か物を作ってみる
- プログラマーに転職するか副業する
- プログラミングの資格を取る
他にも、サイトのテーマに関する本を5〜6冊ほど購入して読んでみたりするのも効果的です。
専門性を高めるのは、正直言って面倒なことが多いです。しかし、インターネット上で発信する以上、知識やスキルこそが信頼性アップにつながります。信頼されれば、あなたのサイトの売上やアクセスアップにもつながります。
現に僕はプログラミングに関する特化ブログを運営していますが、精度の高い情報を発信するために資格を取ったりプログラマーとしてフリーランスに独立したりして、知識やスキルをみがいています。
信頼されるためには、まずは専門性を高めることが第一歩です。
Authoritativeness(権威性)の対策
Authoritativeness(権威性)の対策方法は、価値ある情報を発信しつづけることです。価値ある情報とは、読者がその記事を読んで「読んでよかった!」とか、「面白い!」と思ってもらえる情報のことです。そして発信するプラットフォームは、ブログやSNSでOKです。
ちなみに権威性については、SEO初心者は初めは特に意識しなくてもOKです。なぜなら権威性は自分でコントロールしにくいからです。価値ある情報を発信し続けていれば、やがてあなたのサイトはシェアされる頻度が高まり、自然に権威性は高まっていくでしょう。
なので、最初は権威性はあまり意識する必要はなく、まずは経験や専門性を高めることがポイントです。
Trustworthiness(信頼性)の対策
さいごは、Trustworthiness(信頼性)の対策方法です。信頼性は、E-E-A-Tにおいて最重要項目です。なぜなら信頼できるサイトはGoogleと読者の両方から好かれやすいからです。
具体的な対策方法については、以下の通り。
- サイトをSSL化する:httpではなくhttpsにする
- サイトに運営者情報を掲載する:自分が何者でどういう目的でサイトを運営しているのかを書く
- サイトのテーマに関する経験や専門性を高める:実体験をしたり、知識やスキルを磨き続ける
- ステルスマーケティングをしない:アフィリエイトで収入をあげるためだけに商品を紹介しない
- 偽りの情報を発信しない:実績や経験、情報源が明確な情報を発信する
信頼性を高めるには、まずは自分自身が何者なのかをサイトに掲載するところからです。サイト運営者がどこのだれかわからないと、信頼できませんよね。できれば実名が良いですが、この辺りは自由で良いかと。重要なのは、「何者なのか」「何の目的で発信しているのか」「どういう実績やスキルがあるのか」です。
Webサイトを運営するなら、信頼性が重要です。自分のサイトを見て、「このサイトは信頼できそうか?」を客観視し続けてみてください。
SEOで成功するには専門性を高めるべき理由
SEOで成功するために、まず専門性を高めるべき理由は、以下の通り。
- 経験だけでは差別化しにくい
- 専門家は言及されやすい
- 専門家の意見は信頼しやすい
経験だけでは差別化しにくい
ライバルサイトと差別化するには、専門性を高める必要があります。
なぜなら、1回や2回ほどお試しで商品を使ってみただけの少しの経験では、ライバルサイトも同じようなことをしているので差別化としては弱いからです。
たとえば、1回や2回お試しで商品を使うだけではなく、「そのテーマに関する専門家になる」ことがポイントです。そのテーマに関する知識やスキルを身に付け、24時間語れるくらいのレベルになれば、より内容の濃い記事をかけるようになります。
「経験」はあくまでも最低ラインです。少しの経験をするだけではなく、情報を発信する以上、その道のプロになる勢いで知識やスキルを磨き続けることがポイントです。
もちろん、現時点でその道のプロではなかったとしても、知識やスキルを磨きつつ記事を増やしていけばOKです。
専門家は言及されやすい
権威性を高めるには、まずは専門性を高める必要があります。権威性を高めるには、ブログやSNSで価値ある情報を発信し続けることが重要です。しかし、専門性のない人が発信し続けるよりも、専門家が発信する内容の方が言及されやすいです。
たとえば、プロブロガーが発信するブログで成功するための情報と、初心者ブロガーが発信するブログで成功するため情報とでは前者の方が有益な情報で言及されやすいですよね。
権威性を高めるためには、まずは専門性を高めることが前提条件です。
専門家の意見は信頼しやすい
信頼されるには、専門性を高める必要があります。理由としては、専門家の意見は信頼性が高いからです。
信頼性を高めるには、もちろん専門性以外の部分も重要です。サイトの運営者情報を掲載したり、情報源を明記したりするのも対策の一つ。ですが、結局のところ「信頼」というのは「誰が発信しているのか?」が重要です。
たとえば、あなたがプログラミングを教わりたいとします。メンターをひとり決められるとしたら、プログラミング未経験者の人か、プログラミング歴3年の現役プログラマーのどちらから教わりたいですかね?ほとんどの人は後者を選ぶはず。
こんな感じで、Webサイトを信頼してもらうためには、まずは自身の専門性を高める必要があります。
まとめ
E-E-A-Tについて解説しました。本記事を要約します。
- Experience(経験):その分野についての経験
- Expertise(専門性):その分野について知識やスキル
- Authoritativeness(権威性):その分野についての知名度
- Trustworthiness(信頼性):その分野について発信しているサイトや運営者の信頼度
上記の通り。
まずは専門性を高めることが、経験や権威性、信頼性を高めるためにつながります。ぜひ発信するテーマに関する知識やスキルを磨くところから、はじめてみてください。
今回は以上です。